犬猫のシニア期は何歳からかご存知ですか?ワンちゃんでは7歳を超えてきた頃、猫ちゃんでは10歳を超えてきた頃をシニア期と呼んでいます。
動物の世界も高齢化が進んでおり、今やワンちゃん・猫ちゃんの2頭に1頭は7歳以上のシニア期に入っています。老齢になると行動もこれまでとは違う変化をしていきます。
当院では増え行くシニアのワンちゃん・猫ちゃんに獣医療面からサポートできるように、シニアサポートにも力を入れています。
シニア生活のサポート面
生活スタイルのご相談
シニア期になると、お家での過ごし方やお散歩の仕方、病気との付き合い方など、若い頃と様々な変化が出て来ます。特に高齢期になると痴呆や介護の問題が出てくることもあります。飼い主様と動物の楽しい暮らしの為に様々なご相談をお受けしています。
食事管理のご相談
食事は健康管理の基本です。高齢になるとご飯を食べない、量が減ったなどのご相談をよくお受けします。また、持病がある場合は療法食などの食事療法も必要となります。毎日のことである食事についてもご相談をお受けしています。
認知症のご相談
認知症が進行すると心身の負担が増え、生活の質が下がります。また、飼い主様の負担も増え、ワンちゃん・猫ちゃんとの生活が辛いものになってしまうケースも。認知症の症状には一見して認知症によるものとわかりづらいものも多いです。飼い主様が気づかない間に認知症が進行してしまうというケースも多いのです。お薬やサプリメントなどで認知症の進行を遅らせたり、症状を緩和することができます。
関節のご相談
シニア期になると 骨関節炎や筋力の低下及びじん帯が弱くなることにより、足をかばいながら歩く状態(跛行)が見られるようになります。鎮痛剤やサプリメント等での治療をご相談させていただきます。
口腔ケアのご相談
加齢に伴い、歯石が付着してきます。免疫力が低下することも加わって、歯周病など口腔内に関するトラブルも増えてきます。歯周病の進行は口腔内だけでなく全身に影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。口臭が気になるなどのお悩みに関して、口腔ケアのご相談をさせていただきます。当院では無麻酔の歯石除去も行っております。
シニアの病気や治療でのサポート面
シニアの動物に優しい診療
高齢になると様々な病気の可能性が高まります。できる限りご来院時にストレスがかからないように、動物の負担を考慮した診療を行っております。また、待ち時間のストレスも減らすために、予約制をとっております。
病気の早期発見のための定期診断
高齢になるにつれ様々な病気を発症するリスクが高まります。心臓や内臓疾患など慢性化する前に早期治療が重要な病気も多くあります。病気の早期発見のためには定期的に健康診断を行うこと重要です。定期健診を受けていただき易いように、ワンちゃん・ネコちゃんそれぞれ年に2回、健康診断のキャンペーンを実施しています。
複数の治療法の提示
高齢になると体力や免疫が低下します。若い頃の治療法と方針を変えてあげることも必要です。動物の状態や飼い主様のご要望に応じ、負担の少ない治療法含め、複数の治療法をご提示させていただいております。
負担の少ない手術
手術時にはできる限り動物への負担の少ない方法を取り入れています。特にシニア動物にとって、手術は大きな負担となります。麻酔時間の短縮や、体内に糸を残さない方式、手術時間が短くなる方法など、動物への負担軽減を常に考えております。
セカンドオピニオン
他院様にかかられている飼い主様で、今後の治療方針や新しい治療法を探されている場合などに、セカンドオピニオンをお受けしております。今抱えているご不安を当院の獣医師が一緒に考えていきます。今の病院への気遣いから他病院の意見を聞くことをためらう飼主様もおられます。しかし、動物の健康を第一に考えると選択肢を広げることは非常に重要です。まずはお話を聞きにお越しいただければと思います。