健康診断・健康管理checkup

健康診断・健康管理

元気なときから、「いつもの状態」を知っておきましょう

わんちゃん・猫ちゃんは、自分の体調の変化を言葉で伝えることができません。一見元気そうに見えても、体の中では少しずつ変化が起きていることがあります。だからこそ大切なのは、病気になってから検査をするだけではなく、元気なときからその子の状態を知っておくことです。

日々の暮らしの中で小さな変化に気づくこと。
定期的に健康診断を受けること。
これまでの検査結果と比較しながら、変化を見ていくこと。

つばさ動物病院では、子犬・子猫からシニア期まで、その子の年齢や生活環境、これまでの経過に合わせた健康管理をサポートしています。

毎日の「いつも」を知ることから始めましょう

健康管理というと、健康診断や検査を思い浮かべるかもしれません。しかし、飼い主様だからこそ気づける毎日の変化も、大切な健康情報です。

普段から、次のようなポイントを見ておきましょう。

  • 食欲や食べ方
  • 水を飲む量
  • おしっこ・うんちの回数や状態
  • 体重・体型
  • 元気や活動量
  • 歩き方や動き方
  • 皮膚や被毛
  • 眼・耳・口の状態

「いつもより水を飲んでいる」「少し痩せた気がする」「寝ている時間が増えた」など、何気ない変化が体調不良のサインであることもあります。その子の「いつも」を知っていることが、小さな変化に気づく第一歩です。

元気なときから、定期的な健康診断を

動物の病気の中には、初期には目立った症状がみられないものもあります。また、毎日一緒に生活しているからこそ、少しずつ起こる変化には気づきにくいこともあります。健康診断は、病気を見つけるためだけに行うものではありません。元気な時期から定期的に健康状態を確認し、その子自身の健康データを積み重ねていくことも大切な目的です。

健康診断をおすすめする3つの理由

1.症状が出る前の変化に気づくため

わんちゃん・猫ちゃんは、人のように「少し体調が悪い」「なんとなく違和感がある」と伝えることができません。病気によっては、初期にはほとんど症状がみられず、進行してから変化に気づくこともあります。元気なときから定期的に体の状態を確認しておくことで、病気や体の変化を早く見つけるきっかけになります。

2.「その子のいつもの状態」を知るため

検査結果を見るときに大切なのは、基準値に入っているかどうかだけではありません。同じ基準値内でも、その子自身の過去の結果と比べて少しずつ数値が変化していることがあります。健康なときから検査結果を残しておくことで、その子にとっての「いつもの状態」を把握し、将来の変化に気づきやすくなります。

3.年齢とともに変わる病気のリスクを確認するため

注意したい病気や体の変化は、年齢によっても異なります。若い時期には成長や現在の健康状態を確認し、年齢を重ねてからは、その年代で注意したい病気も考えながら健康状態を確認していきます。今の年齢・今の状態に合わせて健康診断を行うことが大切です。

当院が健康診断で大切にしていること

今回の数値だけでなく、これまでの変化を確認します

健康診断では、「異常値があるか」だけを見るのではなく、その子自身の過去の検査結果と比較することを大切にしています。以前と比べて数値が変化していないか、複数の検査結果を合わせると気になるところがないかなど、これまでの経過も踏まえて健康状態を確認します。一回一回の健康診断を単独で考えるのではなく、継続して健康状態を見ていくことが大切だと考えています。

検査結果を、その後の健康管理につなげます

当院では、院内で行える血液検査については、その場で結果を確認することができます。気になる変化がみられた場合には、必要に応じて尿検査やレントゲン検査、超音波検査などを組み合わせ、さらに詳しく調べる必要があるかを検討します。検査を受けて終わりではなく、その後の健康管理につなげることを大切にしています。※検査内容によっては外部検査機関へ依頼する場合があります。

健康診断は「血液検査だけ」ではありません

健康診断というと、血液検査をイメージされる方が多いかもしれません。しかし、血液検査だけですべての病気や体の変化が分かるわけではありません。年齢や犬種・猫種、健康状態、これまでの病歴や検査結果などを踏まえて、必要な検査を組み合わせることが大切です。

検査項目詳細
身体検査体重や体型、心音・呼吸音、皮膚・被毛、眼、耳、口腔内、関節など、全身の状態を確認します。
血液検査赤血球・白血球・血小板などの血球成分や、肝臓・腎臓・血糖値など、体のさまざまな状態を確認します。
尿検査尿の濃さやタンパク、糖、潜血、結晶などを調べます。腎臓や膀胱・尿路の状態を確認するうえで大切な検査です。
糞便検査寄生虫の有無や消化状態などを確認します。特に子犬・子猫や、下痢などの症状がある場合にも行います。
レントゲン検査胸部や腹部、骨・関節などを画像で確認します。心臓や肺、臓器の大きさ・位置などを確認する際にも使用します。
超音波検査心臓や腹部の臓器をリアルタイムの画像で確認します。血液検査だけでは分からない臓器の形や内部の状態などを評価できます。

すべての検査を一律に行うわけではありません。その子の年齢や状態に合わせて、必要な検査をご提案します。

犬と猫では、健康管理のポイントも異なります

わんちゃんの場合

わんちゃんは、犬種や体格によって注意したい病気に違いがあります。また、年齢を重ねるにつれて、心臓病や内分泌疾患、腫瘍、関節疾患などにも注意が必要になります。日頃の体重や食欲、運動量などを確認しながら、犬種・年齢・これまでの病歴などを踏まえて健康状態を見ていきます。

猫ちゃんの場合

猫ちゃんは体調不良を隠す傾向があり、飼い主様が変化に気づいたときには病気が進行していることもあります。食欲だけでなく、飲水量や排尿、体重、活動量など、普段の生活の変化を確認することも大切です。また、猫ちゃんでは血液検査だけでなく、尿検査から得られる情報も健康状態を確認するうえで重要です。

猫ちゃんの健康管理や検査については、猫専用ページで詳しくご案内しています。

年齢に合わせて健康を見守ります

健康管理で大切なポイントは、ライフステージによって変わります。

子犬・子猫~若齢期

成長期は、体重や体格、食事、歯の生え変わりなど、短い期間でもさまざまな変化があります。若いうちから定期的に状態を確認しておくことで、健康な時期のデータを残すことにもつながります。また、子犬・子猫の時期から動物病院へ通う経験を重ねることで、病院の環境や診察に少しずつ慣れてもらうことも大切です。

成犬・成猫期

一見元気に見える時期だからこそ、日頃の健康管理と定期的な健康診断を続けていきましょう。若い頃から検査結果を蓄積しておくことで、数値や体重などに変化がみられた際にも、過去の状態と比較することができます。

シニア期

年齢を重ねるにつれて、注意したい病気や体の変化も増えてきます。食欲や体重、飲水量、排泄、歩き方などの日常的な変化にも注意しながら、必要に応じて血液検査だけでなく、尿検査や画像検査なども組み合わせて健康状態を確認します。健康診断の頻度についても、その子の年齢や持病、これまでの検査結果などを踏まえてご提案します。

健康手帳で「その子の健康」を記録します

当院では、わんちゃん・猫ちゃんの健康状態を継続して記録できる「健康手帳」をご用意しています。狂犬病ワクチン・混合ワクチン・ノミダニの予防・フィラリア検査および予防薬・猫エイズおよび猫白血病検査など、いつ何をしたのかを一目で分かるります。

また、健康診断の結果などを記録しておくことで、これまでの健康状態を振り返ることができます。健康診断は、そのときの結果を確認して終わりではありません。過去の記録を残し、その子自身の変化を継続して見ていくことも大切な健康管理のひとつです。

健康診断を受けるきっかけに

つばさ動物病院では、わんちゃん・猫ちゃんに定期的な健康チェックを受けていただくきっかけとして、健康診断キャンペーンを実施しています。「何か症状が出たら検査する」だけではなく、元気なときにも健康状態を確認する習慣をつくっていきましょう。実施時期や対象、検査内容などは、その年のご案内をご確認ください。

どの検査を受ければよいか分からない方へ

健康診断にはさまざまな検査がありますが、すべてのわんちゃん・猫ちゃんに同じ検査が必要なわけではありません。年齢や犬種・猫種、生活環境、これまでの病歴、過去の検査結果などによって、確認しておきたいポイントは異なります。「健康診断を受けたいけれど、どの検査を選べばよいか分からない」という場合も、お気軽にご相談ください。その子の現在の状態を確認しながら、必要な健康チェックをご提案します。

よくあるご質問

Q.元気でも健康診断を受けた方がよいですか?

はい。健康診断は、病気を見つけることだけが目的ではありません。元気なときの状態を把握しておくことで、将来変化がみられた際に、その子自身の過去の状態と比較することができます。

Q.健康診断はどのくらいの頻度で受ければよいですか?

適切な頻度は、年齢や健康状態、持病の有無、これまでの検査結果などによって異なります。若い時期から定期的に健康状態を確認し、年齢を重ねたり継続的な確認が必要になったりした場合には、その子の状態に合わせて受診頻度をご提案します。

Q.血液検査だけ受ければ十分ですか?

血液検査は大切な検査ですが、すべての病気や体の変化が分かるわけではありません。尿検査やレントゲン検査、超音波検査など、ほかの検査を組み合わせることで得られる情報もあります。年齢や健康状態に合わせて、必要な検査をご提案します。

Q.若い犬・猫にも健康診断は必要ですか?

若い時期にも健康状態を確認しておく意味があります。現在の健康状態を確認するとともに、健康な時期の検査結果を残しておくことで、その子自身の変化を将来比較するためのデータになります。

Q.健康診断で異常が見つかった場合はどうなりますか?

診察内容や検査結果に応じて、必要な追加検査や経過観察、治療などをご提案します。一度の検査結果だけでなく、過去の検査結果や普段の様子などもあわせて確認しながら、その後の対応を考えていきます。