外科surgery

外科

犬・猫の外科

当院では避妊去勢手術といった身近な手術から、異物の摘出、腫瘍の手術(詳細は腫瘍外来をご覧ください)、整形手術など幅広い外科手術に対応しています。手術は、緊急を要する場合以外は基本的に予約制となっております。その他、当院で行っている手術などを定期的に症例報告ページでご紹介させていただきます。

当院の手術

手術は、緊急を要する場合以外は基本的に予約制となっております。これは事前に最適な手術法を検討できることや万全な準備を整えることができるからです。また、飼い主様と十分なコミュニケーションを取ることができるのも利点のひとつと考えております。

さらには手術をより安全に行うために血液検査やレントゲン検査などの術前検査をお勧めしています。血液検査では貧血の有無や内臓機能などに異常がないかをチェックし、また、レントゲン検査では心臓や呼吸器などに異常がないかをチェックします。その他必要に応じて超音波検査、心電図検査、血液凝固系検査などを行う場合もあります。

当院では、これらの術前検査を行うことで麻酔のリスクを軽減できることはもちろんですが、異物、結石、腫瘍など違う病気の発見にもつながり、何度も麻酔をかけることを回避しています。

何も情報が無い状態で手術を行うより、知りうる情報を得て手術することの方が断然安全性が高くなり、術後の経過も良好に運ぶと思います。

なお、手術中は様々な状態の変化に対応ができるように心電図、体温、血圧、パルスオキシメーター、ガスモニターなどの最新機器を導入し、点滴を行いながら吸入麻酔にて手術を実施しています。

外科実績

避妊および去勢手術

当院では繁殖の予定がないワンちゃんやネコちゃんに関して、避妊・去勢手術をお勧めしています。飼育下の動物において避妊・去勢手術を行うことは、望まない妊娠の予防以外にも、以下のような多くのメリットがあることがわかっています。

女の子乳腺の疾患(腫瘍・炎症)の予防
子宮疾患(蓄膿症・内膜炎・腫瘍など)の予防
卵巣疾患(嚢腫・腫瘍など)の予防
その他、ホルモン関連疾患の予防
男の子精巣の疾患(腫瘍・炎症など)の予防
前立腺の疾患(腫瘍・嚢胞・過形成など)の予防
犬における肛門周囲腺腫・会陰ヘルニアなどの予防
その他、ホルモン関連疾患などの予防

当院の避妊および去勢手術の特徴

  • 動物への負担を最小限に
  • 安全な手術をするための設備
  • 安心の医療技術
  • 飼い主様に寄り添った手術メニュー

①動物への負担を最小限に

数種類の痛み止め

ワンちゃんや猫ちゃんも人と同様に痛みを感じます。手術の際には麻酔をして眠っていますが、麻酔から覚めた際は痛みを感じます。その痛みを軽減するため数種類の痛み止めを活用して、動物にとって痛みの少ない手術を行っています。また、痛みを軽減することで、術後の早期回復にも効果があります。

点滴やリキッド栄養剤の活用

手術前は誤嚥などを防ぐため、絶食状態で手術をします。しかし、体に栄養の無い状態で手術をすることは、少なからずリスクがあるのも事実です。そこで当院では、朝一に栄養補給できるリキッド栄養剤や、術中の栄養点滴をオススメしています。

特に低血糖になりやすい小型犬やトイ種などは、手術前からの絶食で空腹期間が長くなると、手術後に低血糖になってしまうことがあります。そのため、手術後にも少量のご飯を与えるなどの工夫を行っております。

②安全な手術をするための設備

電気メス(モノポーラ/バイポーラ)

電気を使って組織を切ることが出来るメスです。出血を止めながら組織を切っていくため、術中の出血をほぼなくします。

血管シーリング

動物に負担をかけず、精緻に作業できる最新の手術機器を装備しています。血管シーリングは糸を使わずに結紮することが可能で、手術時間が短縮し、動物の体にかかる負担も軽減されます。

高度な生体モニター

充実した機能で操作も簡単な手術用モニターです。充実の測定パロメーター心電図、呼吸、SPO2、体温、非観血血圧、CO2を選択し測定することができます。麻酔中の動物の状態を知ることで、心臓など各臓器への負担を軽減し、最適な麻酔濃度で手術を行うことができます。

動物用人工呼吸器

多彩な機能で動物の安全を守る人工呼吸器です。人工呼吸器と麻酔器が一体となったコンパクトな設計で、吸入麻酔時に人工呼吸が必要になった場合でも、スイッチを押すだけで安全に呼吸管理が行えます。

体温維持・保温マット

麻酔をかけられた動物は、約1時間で平常時の1~2度以上体温が下がります。避妊・去勢手術は短時間で手術可能ですが、子犬や子猫のような体の小さい子は30分の手術でも体温が下がってしまいます。そのため、体温維持・保温マットを活用して、手術中の動物の体温維持をすることで、体の小さい子でもより安全に手術を行うことができます。

小動物用ICU装置

温度、湿度、酸素濃度を快適にコントロールし、オペ前からオペ後まであらゆる場面でトータル且つ高度な医療管理を実現します。

③安心の医療技術

ベテラン獣医師が多数在籍

獣医療と共に医療機器は進歩し、動物に負担の少ない手術を実現しやすくなっています。とは言え、結局のところ外科手術は獣医師の執刀技術に頼る部分が非常に大きいのも事実です。当院では豊富な手術実績を持つ獣医師が執刀しています。飼い主様の大事な愛犬・愛猫の手術を安心してお任せ下さい。

④飼い主様に寄り添った手術メニュー

術前検査のカスタマイズが可能

安全に手術をするためには術前検査をして、麻酔や手術に耐えられるかを事前にチェックします。飼い主様と相談しながら、「一般的な術前検査」「充実した術前検査」など、その子に適した内容にカスタマイズいただけます。

また、当院では手術日当日ではなく、前もって術前検査をすることをおすすめしております。術前検査の結果次第で手術を延期することを防ぐことができます。また、当日スムーズに手術に取り組むことができるため、より安全・安心の環境で手術に臨むことができます。ご希望の方には当日の術前検査もお受けしておりますので、お気軽にご相談ください。

「抜糸あり縫合」と「抜糸なし縫合=皮内縫合」

抜糸をしたくない場合には「皮内縫合」で抜糸不要の術式も選択できます。ただし、抜糸あり縫合の方がしっかりと縫えるため、ペットちゃんのアクティブさなどによって適さない場合もあります。飼い主様と相談の上、その子に合わせた縫合の仕方をご提案しています。

手術中の追加処置が可能

麻酔をかけている間に、爪切りなどのケア処置、乳歯抜歯や歯石除去などの口腔処置なども可能です。動物に負担がなく、処置をしてあげることができます。

術後管理のカスタマイズが選択可能

当院では猫去勢は当日お返し、犬去勢は1泊入院、犬・猫避妊は2泊入院を基本としております。避妊手術に関してはお腹を開ける手術のため、傷口チェックや食欲チェックなど万全の術後管理をする必要があると考えています。当日お返しなどのご希望があればご相談ください。

また、手術後は感染を防ぐために、抗生剤を投与する必要があります。錠剤の抗生剤を飲ませるのが難しい飼い主様には、長期持続型の注射の抗生剤をお選びいただくことも可能です。退院後の痛み止めの追加も希望があればご相談ください。

また、手術後に術部を舐めないように、エリザベスカラーや術後服をオススメしています。その子に合ったタイプをご提案いたします。飼い主様ご自身でお持ちの場合はご持参いただくことも可能です。