症例 軟部外科case softtissue

症例 軟部外科

症例 軟部外科

子宮蓄膿症

子宮蓄膿症とは、細菌感染によって子宮の中に膿が溜る恐ろしい病気です。これは子供を生んだことのない中~老年のメスのワンちゃんによく見られますが、時々若いワンちゃんでも見られます。普通発情の2~3週間後に症状が現れ始め、食欲の減退、異常に水を欲しがる、元気がなくなる、吐き気などがみられます。中には膣から膿汁が出てくることがあります。

膀胱結石

尿路結石とは泌尿器系にできる石の様な物質です。石が作られる初期には何の症状も表さないペットがいますが、少量の尿を頻回にする、排尿時に痛がる、尿に血が混じるなどの症状を表す場合もあります。結石が形成される進行状況に伴って症状も激しくなります。中には排尿することができなくなる場合もあります。特別な処方食によって石を溶かしたり、あるいは手術で摘出します。

胆のう摘出

胆嚢は胆汁と呼ばれる液体を貯蔵してある内臓のひとつで、胆汁には消化酵素が含まれており、食べ物を消化する際に機能します。胆嚢でよくある疾患は、何らかの原因で胆汁が濃縮して変質し泥状になったもの(胆泥)が胆嚢に貯留してしまう「胆泥症」という疾患です。また、胆泥が悪化するなどの要因で「胆嚢粘液嚢腫」と呼ばれる病態となり、本来あるべき胆嚢の機能が著しく低下することがあります。内科治療をすることが基本ですが、状態が悪化すると外科的に胆嚢摘出します。

肝臓摘出

肝臓は体の中で最も大きな臓器で、心臓から送られてくる血液の約4分の1が肝臓に供給されます。また、再生能力がとても高い臓器であることから、「沈黙の臓器」とも言われており、大きなダメージをを受けてからでなければ症状として表れてきません。門脈シャント、肝炎、肝硬変、肝臓腫瘍など、様々な疾患があります。内科治療をすることが基本ですが、門脈シャントや肝臓腫瘍の場合には外科手術が必要となる場合もあります。

脾臓摘出

脾臓は、赤血球の破壊と貯蔵、免疫応答、造血、循環などの役割を担っています。脾臓に起こる疾患は大きく腫瘍性疾患と非腫瘍性疾患に分けられます。腫瘍性疾患でよくみられるのは「血管肉腫」で、全身の様々な臓器(右心房、肝臓、脳など)に転移しやすく、診断時にはすでに転移している可能性があります。抗がん剤の投与や脾臓摘出を行います。非腫瘍性疾患で最も一般的なのが血腫や結節性過形成で、腫大して腹腔内臓器を圧迫したり、破裂して腹腔内出血を引き起こします。外科手術で脾臓摘出します。

腸管切除

異物誤飲などによって「腸閉塞」が起こることがあります。異物の多くは腸の細い部分、小腸で詰まってしまう事が多いためです。発見が遅れると腸が壊死する、穴があくなどして腹膜炎を起こし、場合によっては命を落とすケースもあります。このように腸管がダメージを受けていたり、腫瘍がある場合に腸管切除を行います。

肛門嚢摘出

肛門嚢とは肛門腺が溜まる袋のことです。この分泌物が多く産生されてしまったり、袋の中に菌が入って炎症を起こしてしまったりすることで、肛門腺が詰まってしまうことがあります。基本は内科治療ですが、慢性的に繰り返す場合は手術で肛門嚢を摘出することもあります。

断脚

交通事故などの怪我、または腫瘍が原因で断脚をすることがあります。もちろん断脚以外の治療で治癒し、動物が快適に過ごせるならそれに越したことはありませんが。断脚は痛そう、可哀そうと思われるかもしれませんが、痛みから解放してあげる、また治療・治癒をするためには選択肢の1つになります。