猫の健康管理
ネコちゃんとの暮らしで気を付けていただきたい予防や病気についてなど、ネコちゃんとの楽しい暮らしが続くために必要なことをお伝えしています。シニア期に気をつけたい暮らしの情報についてはシニア科のページをご覧ください。
子猫をおうちに迎えたら
子猫の時期は、最も手のかかる時期であり、一番大切な時期でもあります。というのも、猫の性格、体質、好みなどはほとんど子猫の時期に決まってしまうため、様々な経験をさせて適応能力をつけることが、家族として、また社会一員として幸せに暮らすために必要です。
予防時期目安 | 予防項目 | 注意点 |
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2ヶ月目 | •1回目予防接種 •検便 | •この時期に1回目の予防接種を行います。当院では一般的に3種混合ワクチンを接種いたします。(5種混合ワクチンもあります) |
3ヶ月目 | •2回目予防接種 •ノミ・ダニ予防 | •この時期に2回目の予防接種を行います。当院では一般的に3種混合ワクチンを接種いたします。(5種混合ワクチンもあります) •家の外に行くようであれば、草むらや茂みに行く可能性があるので、ノミ・ダニの予防をしてあげてください。 |
6ヶ月目 | •避妊、去勢手術 •体重測定 | •ご家族でしっかり話し合っていただきます。繁殖を望まない場合は、生後6カ月齢以降で早めの時期の去勢・避妊手術をご提案します。 |
お手入れ習慣
ネコちゃんの中には身体を触られることを嫌がる子も多くいます。若い頃からスキンシップを兼ねてお手入れなどを行う中で、全身を触れられることに慣れさせていきましょう。
全身に異常がないかチェック
スキンシップを兼ねて全身を触って細かくチェックしたり、普段の行動を観察して異常がないか確認をしましょう。
- 元気(動き、歩き方、鳴き方など)
- 食欲(食べる量)
- 飲水(水を飲む量)
- 排便(回数・状態)
- 排尿(回数)
- 被毛や皮膚の異常(傷、痛み、しこり)
- 耳、目、鼻の状態の観察
- 口の中のにおい(嫌な臭いは異常のサイン)
毎日の歯磨きを
猫の口の中は酸性の為、虫歯にはなりませんが、歯周病にはなりやすい特徴があります。歯周病は口腔内だけでなく心疾患など全身の健康問題につながります。歯ブラシを嫌がる場合は歯磨きジェルをつけたガーゼ等でふくことも効果があります。
耳掃除は控えめに
ご家庭での耳掃除はコットンを使って表面を優しくふく程度にしてあげてください。綿棒を使用すると傷がついてしまったり、痛がって嫌がるようになります。
痛みのサインについて
猫は症状を隠そうとしがちです。また、痛みを行動で訴えることがあります。性格により異なりますが、『いつもと違う』と感じたら、その他の症状や原因となるものがないかよく観察し、ご相談ください。
- 落ち着かない
- 攻撃的になる
- うずくまる
- 特定の部位をしきりに舐める
- 呼吸が早い
- 隠れる
- 食欲がなくなる