整形外科特別外来orthopedic surgery

整形外科特別外来

■可能な限り本来の状態に近づけられるようなサポートを

当院の整形外科特別外来は整形外科を得意とする野亦久彌(のまたひさや)先生をお招きし、より専門的で高度な整形外科手術を請け負う体制を整えております。手術をより安全に行うために血液検査やレントゲン検査などの術前検査をお勧めしています。血液検査では貧血の有無や内臓機能などに異常がないかをチェックし、また、レントゲン検査では心臓や呼吸器などに異常がないかをチェックします。その他必要に応じて超音波検査、心電図検査、血液凝固系検査などを行う場合もあります。

■安全な手術をするための安心設備

電気メス(モノポーラ/バイポーラ)

電気を使って組織を切ることが出来るメスです。出血を止めながら組織を切っていくため、術中の出血をほぼなくします。

血管シーリング

動物に負担をかけず、精緻に作業できる最新の手術機器を装備しています。血管シーリングは糸を使わずに結紮することが可能で、手術時間が短縮し、動物の体にかかる負担も軽減されます。

高度な生体モニター

充実した機能で操作も簡単な手術用モニターです。充実の測定パロメーター心電図、呼吸、SPO2、体温、非観血血圧、CO2を選択し測定することができます。麻酔中の動物の状態を知ることで、心臓など各臓器への負担を軽減し、最適な麻酔濃度で手術を行うことができます。

動物用人工呼吸器

多彩な機能で動物の安全を守る人工呼吸器です。人工呼吸器と麻酔器が一体となったコンパクトな設計で、吸入麻酔時に人工呼吸が必要になった場合でも、スイッチを押すだけで安全に呼吸管理が行えます。

体温維持・保温マット

麻酔をかけられた動物は、約1時間で平常時の1~2度以上体温が下がります。避妊・去勢手術は短時間で手術可能ですが、子犬や子猫のような体の小さい子は30分の手術でも体温が下がってしまいます。そのため、体温維持・保温マットを活用して、手術中の動物の体温維持をすることで、体の小さい子でもより安全に手術を行うことができます。

小動物用ICU装置

温度、湿度、酸素濃度を快適にコントロールし、オペ前からオペ後まであらゆる場面でトータル且つ高度な医療管理を実現します。

■野亦久彌先生のご紹介

整形外科特別外来担当医

野亦 久彌 (Nomata Hisaya)

出身校日本大学農獣医学部獣医学科

<経歴>
1997年3月 日本大学農獣医学部獣医学科(外科学研究室)卒業
1997年4月 みなとよこはま動物病院(永岡犬猫病院)に勤務
2001年4月 のまた犬猫病院に勤務
2018年3月 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科にて、靱帯移植における研究で博士号を取得
2018年5月 AOVET Course – Principles in Small Animal Fracture Management 修了
2019年6月 DePuy Synthes TPLO Seminar 修了
2022年10月 AOVET Course-Advanced Techniques in Small Animal Fracture Management 修了

<一言>
整形外科特別外来を担当するにあたり、受傷によって損なわれた形態や機能を可能な限り本来の状態に近づけられるようお手伝いできればと思っております。少しでも不安を感じられたり疑問に思われることがありましたら遠慮なくお尋ねください。

■野亦久彌先生の症例実績

下記画像は整形外科を得意とする野亦先生が実際に担当した外科手術の症例になります。数々の難しい手術を経験されており、実績と経験を兼ね備えた整形外科のエキスパートです。

・CCLR手術(前十字靭帯断裂)

・上腕骨折手術

骨頸骨折手術

ソルターハリス

大腿骨骨折手術

猫指手術

・猫脛骨手術

膝蓋脱臼手術

橈骨(とうこつ)骨折手術