犬・猫のシニアサポート
年齢を重ねても、その子らしく暮らすために
わんちゃん・猫ちゃんも年齢を重ねると、体や生活に少しずつ変化が現れます。
「最近寝ている時間が増えた」
「散歩の距離が短くなった」
「食べる量が減ってきた」
「夜に鳴くようになった」
こうした変化を「年齢のせい」と思っていても、病気や痛み、認知機能の変化などが関係していることがあります。
つばさ動物病院が大切にしているのは、単に「シニアだから」という年齢だけで健康状態を考えることではありません。その子がこれまでどのように成長し、どのような健康状態で過ごしてきたのか。そして、これからどのように暮らしていきたいのか。一頭一頭の「これまで」と「これから」を大切にしながら、その子に合った健康管理や医療をご提案します。
子犬・子猫の頃から、シニア期まで
当院では、子犬・子猫の頃から定期的にご来院いただき、その子の成長や健康状態を継続して見守ることを大切にしています。若い頃の体重や検査結果、普段の様子、これまでにかかった病気などを知っていることで、年齢を重ねたときにも、一般的な基準だけではなく、「その子自身のこれまで」と比べながら変化を見ることができます。
子犬・子猫から成犬・成猫、そしてシニア期へ。
年齢によって健康管理を切り離して考えるのではなく、その子の一生を通して、その子に合った健康管理や医療を一緒に考えていくことを大切にしています。
シニア期から初めて来院される方もご相談ください
もちろん、これまで当院に通ったことがないわんちゃん・猫ちゃんもご相談いただけます。これまでの病歴や検査結果、現在の生活や体調などを確認し、まずは「今のその子」を知ることからサポートを始めます。「高齢になってきたので、これからの健康管理を相談したい」という方も、お気軽にご来院ください。
こんな変化はありませんか?
年齢による変化だと思っていたことが、病気や痛みのサインである場合もあります。
- 寝ている時間が増えた
- 散歩に行きたがらない・歩くのが遅くなった
- 段差や階段を嫌がるようになった
- 立ち上がるのに時間がかかる
- 食欲や食べ方が変わった
- 水を飲む量・尿量が変わった
- 体重が減ってきた
- 夜鳴きや徘徊がみられる
- トイレの失敗が増えた
- 口臭が強くなった
- 以前より怒りっぽくなった・触られるのを嫌がる
- できていたことができなくなってきた
「高齢だから仕方がない」と決めつけず、いつもと違う変化があればご相談ください。
シニア期の暮らしもサポートします
シニア期の健康管理は、病気を見つけて治療することだけではありません。食事や運動、睡眠、排泄など、毎日の暮らしをできるだけ快適に続けられることも大切です。
食事・体重管理
年齢を重ねると、食欲や食べ方、体重などにも変化がみられることがあります。「以前より食べなくなった」「痩せてきた」「持病に合わせて食事を変えたい」など、その子の状態に合わせて食事についてもご相談いただけます。必要に応じて療法食などもご提案します。
関節・運動
シニア期には、関節の変化や筋力の低下によって、歩き方や日常の動作に変化が現れることがあります。「散歩に行きたがらない」「階段を嫌がる」「立ち上がりにくそう」といった変化も、単なる老化ではなく、痛みが関係していることがあります。状態に応じた治療とともに、運動量やご自宅での生活環境についても一緒に考えます。
認知機能の変化
夜鳴き、昼夜逆転、徘徊、トイレの失敗、反応の変化などがみられる場合には、認知機能の低下が関係していることがあります。一方で、同じような変化が病気や痛みによって起こる場合もあります。まずは現在の状態を確認し、必要に応じてお薬やサプリメント、生活環境の工夫などをご提案します。
お口の健康
シニア期には、歯周病などのお口のトラブルを抱えるわんちゃん・猫ちゃんも増えてきます。口臭や歯石、歯ぐきの腫れだけでなく、「硬いものを食べなくなった」「食べ方が変わった」といった変化が、お口の痛みのサインであることもあります。年齢だけを理由に治療をあきらめるのではなく、全身状態も確認しながら、その子に必要なケアや治療を考えます。
ご自宅での介護
年齢を重ねると、これまで一人でできていたことにサポートが必要になることがあります。食事や排泄、歩行、寝床、床の滑り対策など、少しの工夫で生活しやすくなることもあります。介護に一つの正解があるわけではありません。
その子ができるだけ快適に過ごせること。
そして、飼い主様が無理なく続けられること。
その両方を大切にしながら、ご家庭に合った方法を一緒に考えていきます。
元気なときから、定期的な健康チェックを
シニア期には、腎臓病や心臓病、内分泌疾患、腫瘍など、年齢とともに注意したい病気が増えてきます。また、初期には目立った症状がみられない病気もあります。
そのため、体調を崩してから検査をするだけでなく、元気なときから定期的に健康状態を確認することが大切です。特に、過去の検査結果がある場合には、「基準値に入っているか」だけではなく、その子自身の以前の数値から変化していないかを見ることも大切な健康管理のひとつです。
その子の年齢や健康状態、これまでの経過に合わせて、必要な健康チェックをご提案します。
年齢を重ねて病気になったときにも、専門的な診療を
シニア期には、心臓や眼、お口など、さまざまな場所に病気がみられるようになります。つばさ動物病院では、普段の健康管理や一般診療に加えて、循環器専門外来・歯科特別外来・眼科特別外来を設けています。普段からその子を診ている獣医師と、それぞれの分野に精通した獣医師が連携し、必要になったときにはより専門的な診療について相談できる体制を整えています。
年齢を重ね、さまざまな病気が気になるようになってからも、継続してその子を支えていけること。
それも、当院がシニア期の診療で大切にしていることのひとつです。
循環器専門外来
心雑音を指摘された、咳が増えた、疲れやすくなったなど、心臓の病気が疑われる場合には、循環器診療に精通した獣医師による診療を受けることができます。
歯科特別外来
歯周病をはじめとしたお口の病気について、歯科診療に力を入れている獣医師による診察・治療を行っています。
眼科特別外来
白内障や緑内障、網膜疾患など、年齢とともに注意したい眼の病気について、眼科診療に精通した獣医師による詳しい検査・診療を行っています。
さらに高度な検査や治療が必要な場合には、大学病院や専門病院などの二次診療施設へご紹介します。
「高齢だから」と治療をあきらめる前に
年齢を重ねると、「高齢だから手術はできないのでは?」「検査や治療が負担にならないか心配」と感じる飼い主様もいらっしゃいます。しかし、年齢だけで検査や治療ができる・できないを決めるものではありません。現在の体調や持病、検査結果、治療によって期待できること、体への負担などを確認し、その子にとって治療をするメリットがどのくらいあるのかを考えることが大切です。
積極的な治療を行うことがその子に合っている場合もあれば、できるだけ負担を抑えながら症状を和らげ、生活の質を大切にする方法が適している場合もあります。それぞれの選択肢についてご説明し、飼い主様と相談しながら、その子に合った治療方針を考えていきます。手術が必要な場合にも、全身状態を確認したうえで麻酔・手術方法を検討します。
手術時にはできる限り動物への負担の少ない方法を取り入れています。特にシニア動物にとって、手術は大きな負担となります。麻酔時間の短縮や、体内に糸を残さない方式、手術時間が短くなる方法など、動物への負担軽減を常に考えております。
セカンドオピニオンもご相談ください
現在ほかの動物病院で治療を受けていて、
「今の治療について、ほかの獣医師の意見も聞いてみたい」
「ほかに治療の選択肢がないか相談したい」
という場合には、セカンドオピニオンについてもご相談いただけます。また、当院で治療中の場合でも、さらに専門的な診療が必要な場合には、二次診療施設へのご紹介を行っています。
よくあるご質問
Q.何歳くらいからシニア期の健康管理を意識すればよいですか?
シニア期の目安はありますが、体格や犬種・猫種、健康状態によっても異なります。何歳からと一律に区切るのではなく、若い頃からの変化を見ながら、その子に合った健康管理をしていくことが大切です。
Q.シニアになってから初めて受診しても大丈夫ですか?
もちろんです。これまでの病歴や検査結果、現在の生活や体調などを確認し、まずは今の健康状態を知るところから始めます。「高齢になってきたので、これからの健康管理を相談したい」という場合もお気軽にご相談ください。
Q.元気でも健康診断を受けた方がよいですか?
シニア期には、症状が現れる前から少しずつ進行する病気もあります。元気なときから定期的に健康状態を確認し、以前の状態から変化していないかを見ることをおすすめします。
Q.高齢でも手術や麻酔は受けられますか?
年齢だけで手術や麻酔ができないと判断するものではありません。持病や全身状態、手術の必要性などを確認し、治療によるメリットと体への負担を考えながら判断します。
Q.年齢による変化なのか、病気なのか分かりません。
ご自宅だけでは判断が難しい変化もあります。食欲や体重、歩き方、睡眠、排泄、性格など、「以前と少し違う」と感じることがあればご相談ください。
Q.介護について相談してもよいですか?
もちろんです。食事、排泄、歩行、寝床など、ご自宅で困っていることがあればご相談ください。その子が快適に過ごせることと、飼い主様が無理なく続けられることの両方を考えながらサポートします。