大切な家族を、予防できる病気から守るために
犬や猫には、ワクチン接種や予防薬によって防げる病気があります。
つばさ動物病院では、すべての子に同じ予防を行うのではなく、年齢や体調、生活環境、お散歩や外出の機会などを確認しながら、その子に合った予防をご提案しています。
「今年は何を予防すればいい?」
「うちの子にはどのワクチンが必要?」
「室内飼いの猫にも予防は必要?」
など、分からないことがありましたらお気軽にご相談ください。
犬・猫に必要な予防
ワンちゃんの予防
ワンちゃんには、主に4つの予防があります。
狂犬病予防接種
法律で年1回の接種が定められています。
混合ワクチン
ジステンパーやパルボウイルス感染症など、さまざまな感染症を予防します。
フィラリア予防
蚊を介して感染するフィラリア症を予防します。
ノミ・マダニ予防
ノミやマダニの寄生だけでなく、それらが媒介する感染症から守ります。
ネコちゃんの予防
ネコちゃんにも、主に3つの予防があります。
混合ワクチン
猫ウイルス性鼻気管炎や猫カリシウイルス感染症などを予防します。
フィラリア予防
フィラリアは犬だけでなく、猫にも感染することがあります。
ノミ・マダニ予防
室内で生活している猫でも、生活環境によって感染する可能性があります。
完全室内飼育だから予防は必要ないと一律に考えるのではなく、その子の生活環境や感染リスクに合わせて必要な予防を一緒に考えていきましょう。
混合ワクチン
生活スタイルに合わせたワクチンをご提案
混合ワクチンは、犬や猫のさまざまな感染症を予防するためのワクチンです。感染症の中には、重症化すると命に関わるものや、治療が難しいものもあります。一方で、必要なワクチンは、その子の年齢や生活環境によって異なります。
例えば、
- お散歩に行く
- ドッグランを利用する
- ペットホテルを利用する
- 他の犬や猫と接する機会がある
- キャンプや旅行などで自然の多い場所へ出かける
- 猫が屋外へ出ることがある
など、普段の生活についてお伺いしながら、その子に合ったワクチンをご提案します。
犬の混合ワクチン
当院では、ワンちゃんの生活環境に合わせて5種・8種混合ワクチンをご用意しています。
混合ワクチンで予防できる主な病気
| 感染症 | 詳細 |
|---|---|
| 犬ジステンパー | 発熱や呼吸器症状、消化器症状などを引き起こし、進行すると神経症状がみられることもある感染症です。 |
| 犬パルボウイルス感染症 | 特に子犬で重症化しやすく、激しい嘔吐や下痢などを引き起こします。 |
| 犬伝染性肝炎 | 犬アデノウイルス1型による感染症で、発熱や嘔吐、下痢、肝障害などを引き起こします。 |
| 犬アデノウイルス2型感染症 | 咳などの呼吸器症状を引き起こし、犬伝染性気管気管支炎(ケンネルコフ)の原因の一つとなります。 |
| 犬パラインフルエンザウイルス感染症 | 咳や鼻水などの呼吸器症状を引き起こす感染症で、ケンネルコフの原因の一つです。 |
| 犬レプトスピラ症 | 細菌による感染症で、感染動物の尿などを介して感染します。腎臓や肝臓に障害を起こすことがあり、人にも感染する可能性のある人獣共通感染症です。 |
どのワクチンを接種するか迷われる場合は、生活環境や外出の機会などを確認したうえで獣医師がご案内します。
犬の混合ワクチン料金
| 種類 | 料金(税込) |
|---|---|
| 5種混合ワクチン | ¥7,810 |
| 8種混合ワクチン | ¥5,610 |
猫の混合ワクチン
混合ワクチンで予防できる主な病気
| 感染症 | 詳細 |
|---|---|
| 猫ウイルス性鼻気管炎 | 猫ヘルペスウイルスによる感染症で、くしゃみや鼻水、結膜炎などの症状がみられます。 |
| 猫カリシウイルス感染症 | くしゃみや鼻水などのほか、口内炎や舌の潰瘍などを引き起こすことがあります。 |
| 猫汎白血球減少症 | 猫パルボウイルスによる感染症で、発熱、嘔吐、下痢などを引き起こします。特に子猫では重症化することがあります。 |
| 猫白血病ウイルス感染症 | 猫白血病ウイルス(FeLV)による感染症で、感染猫の唾液や鼻汁などを介して感染します。持続感染すると、免疫力の低下や重度の貧血、リンパ腫などの深刻な病気を引き起こし、命に関わることがあります。 |
| 猫免疫不全ウイルス感染症 | 猫免疫不全ウイルス(FIV)による感染症で、主に感染猫とのケンカによる咬み傷などから感染します。一度感染するとウイルスを体から排除することは難しく、長い潜伏期間を経て免疫不全が進行すると、重い口内炎や慢性的な感染症、貧血などを繰り返し、命に関わることもあります。 |
猫についても、完全室内飼育か、屋外へ出る機会があるか、多頭飼育かなどによって感染リスクが異なります。
その子の生活環境に合わせて適切なワクチンをご提案します。
猫の混合ワクチン料金
| 種類 | 料金(税込) |
|---|---|
| 3種混合ワクチン | ¥3,410 |
| 5種混合ワクチン | 要相談・要予約 |
狂犬病予防接種
ワンちゃんには年1回の狂犬病予防接種が必要
狂犬病は、犬だけでなく、人を含むすべての哺乳類に感染する可能性がある感染症です。
発症すると有効な治療法がほとんどなく、非常に危険な感染症です。
日本では狂犬病予防法により、生後91日以上の犬は市区町村への登録と、年1回の狂犬病予防接種が義務付けられています。
狂犬病予防接種料金
| 種類 | 料金(税込) |
|---|---|
| 狂犬病ワクチン | ¥3,200(登録料別途) |
接種後のお手続きもサポート
当院では、大田区・目黒区・品川区・世田谷区にお住まいの方を対象に、狂犬病予防接種に伴う登録手続きを代行しています。
必要なお持ち物などについては、ご予約・ご来院時にお問い合わせください。
フィラリア予防
蚊が媒介するフィラリア症
フィラリア症(犬糸状虫症)は、蚊を介して「フィラリア(犬糸状虫)」という寄生虫が感染する病気です。
感染した犬の血液を吸った蚊が別の犬を吸血することで感染が広がり、体内に入ったフィラリアは成長すると主に心臓や肺動脈に寄生します。
感染初期には目立った症状がみられないこともありますが、進行すると、
- 咳が出る
- 疲れやすくなる
- 運動を嫌がる
- 呼吸が苦しくなる
- お腹に水がたまる(腹水)
などの症状がみられ、重症化すると命に関わることもあります。
一方で、フィラリア症は適切に予防薬を使用することで予防できる病気です。
予防を始める前に血液検査を行います
ワンちゃんの場合、フィラリア予防薬を使用する前に血液検査を行い、フィラリアに感染していないことを確認します。
前年に予防していた場合でも、投薬忘れなどによる感染の可能性があります。
安全に予防を行うためにも、毎年きちんと検査を受けてから予防を始めましょう。
4月~12月の予防をおすすめ
当院では、4月~12月までのフィラリア症予防を推奨しています。
フィラリア予防で大切なのは、途中でやめずに最後までしっかり続けることです。
最後まで予防を頑張ったワンちゃんへ
期間中、しっかりと予防を続けていただけるワンちゃんには、12月分のフィラリア予防薬を無料でプレゼントしています。
「始める」だけではなく「最後まで続ける」予防を、当院も一緒にサポートします。
猫もフィラリアに感染します
フィラリアは「犬の病気」というイメージがありますが、猫にも感染することがあります。
猫では犬とは病態が異なり、診断が難しい場合もあります。また、室内飼育であっても蚊に刺される可能性があります。
生活環境などを踏まえながら、猫ちゃんのフィラリア予防についてもご相談ください。
ノミ・マダニ予防
ノミ・マダニは、身近な場所に潜んでいます
ノミやマダニは、犬や猫の血を吸うだけでなく、皮膚炎を引き起こしたり、さまざまな病原体を媒介したりすることがあります。
特にマダニは、公園や河川敷、草むらなど身近な場所にも生息しています。
お散歩をするワンちゃんはもちろん、生活環境によっては猫ちゃんにも予防が必要です。
ノミによって起こる主なトラブル
ノミアレルギー性皮膚炎
ノミの唾液に対するアレルギー反応によって、強いかゆみや皮膚炎を起こすことがあります。

瓜実条虫症
ノミを口から取り込むことで、瓜実条虫という寄生虫に感染することがあります。
ノミがついてから駆除するのではなく、寄生させないために継続して予防することが大切です。
マダニが媒介する主な感染症
マダニは吸血するだけではなく、犬や猫、そして人にも関係するさまざまな感染症を媒介することがあります。

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)
SFTSウイルスを保有するマダニに咬まれることで感染する可能性がある感染症です。
犬や猫だけでなく人にも感染する人獣共通感染症で、発熱や消化器症状などを引き起こし、重症化することがあります。
ライム病
マダニに噛まれたことで赤い点が数日〜数週間後に現れ、筋肉痛、関節痛、悪寒などの症状を伴うこともあります。この症状は人でも犬でも起こり、犬の場合は足を地面につけなくなるほど関節が腫れることもあります。

日本紅斑熱
2〜8日後に倦怠感や頭痛・悪寒を伴い、急に38〜40°Cの高熱が出ます。高熱とともに米粒大から小豆大の赤い発疹が現れ、手足から全身に広がります。

マダニは単に「犬や猫につく虫」ではなく、動物と人の双方の健康に関わる存在です。
室内で暮らしていても注意が必要です
「外に出ないから大丈夫」と思われることがありますが、感染リスクが完全になくなるわけではありません。
ノミなどが人の衣類や持ち物を介して室内へ入り込む可能性もあります。
特に、
- 草むらや公園をよく散歩する
- キャンプやアウトドアに出かける
- 他の犬や猫と接する機会が多い
- 多頭飼育をしている
といった場合は、継続的な予防をおすすめします。
予防の機会に、健康状態もチェックしましょう
予防のために動物病院へ来ることは、病気を防ぐだけでなく、普段の健康状態を確認する機会にもなります。
体重の変化、皮膚や耳、口腔内、心音など、毎日の生活では気づきにくい変化が見つかることもあります。
つばさ動物病院では、病気になってからだけではなく、元気なときから定期的に健康状態を確認することを大切にしています。
より詳しく体の状態を確認したい方には、健康診断もご用意しています。
子犬・子猫を迎えた方へ
はじめの1年間は、これからの健康をつくる大切な時期です
子犬・子猫の時期には、ワクチンや寄生虫予防だけでなく、成長に合わせて確認しておきたいことがたくさんあります。
耳や皮膚の状態、寄生虫、歯の生え変わりや噛み合わせ、目の状態、体重や食事、避妊・去勢、歯磨きなどの日常ケアまで、最初の1年間の健康づくりをサポートします。
つばさ動物病院では、獣医師だけでなく、看護師やトリマーも含めたチームで子犬・子猫の成長を見守ります。
予防についてよくあるご質問
Q. 混合ワクチンは毎年接種した方がよいですか?
ワクチンの種類やこれまでの接種歴、年齢、生活環境などによって適した接種方法は異なります。当院では、その子の状態や生活スタイルを確認したうえでご案内しています。
Q. 5種と8種の混合ワクチンは、どう選べばよいですか?
予防できる感染症の種類が異なります。お散歩する場所や旅行・アウトドアの機会などによって感染リスクも変わるため、生活環境をお伺いしながら適したワクチンをご提案します。
Q. ワクチン接種の前後に、シャンプーや散歩をしても大丈夫ですか?
接種当日は激しい運動や長時間のお散歩などは避け、できるだけ安静にお過ごしください。シャンプーなどの予定がある場合も、接種日との間隔について事前にご相談ください。
Q. フィラリア予防は、なぜ12月まで必要なのですか?
フィラリア予防薬は、蚊に刺された直後の感染を防ぐ薬ではなく、体内に入った幼虫を一定期間後に駆除するための薬です。そのため、蚊を見かけなくなってすぐに予防をやめず、最後まで続けることが大切です。当院では4月~12月までの予防をおすすめしています。
Q. フィラリア予防を始める前に、毎年検査は必要ですか?
ワンちゃんでは、安全に予防薬を使用するために、予防開始前のフィラリア検査をおすすめしています。前年に予防していた場合も、投薬忘れなどによる感染の可能性を確認してから予防を始めることが大切です。
Q. 室内飼いの猫にもフィラリアやノミ・マダニ予防は必要ですか?
室内飼育でも蚊に刺されたり、ノミなどが人の衣類や持ち物を介して室内へ入り込んだりする可能性があります。生活環境によって感染リスクは異なりますので、その子に必要な予防についてご相談ください。
Q. 狂犬病予防接種と混合ワクチンは、どのくらい間隔をあければよいですか?
使用するワクチンやその子の体調、これまでの接種歴などによってご案内が異なる場合があります。接種スケジュールについて迷われる場合は、お気軽にご相談ください。